こんにちは SmashKf です。【12月26日に4章を追記】
IPO(新規株式公開)の売却益でハワイ旅行の旅費にする作戦を展開しています。作戦名は「IPOでハワイに行こう作戦」です。
サスメド(株)のIPOでSBI証券から今年28回目の補欠当選をしたので、企業紹介と初値による売却益を検証したいと思います。
いよいよ明日より空前絶後の年末IPOラッシュ本番が始まります。既に12月は5社の新規上場がありましたが、そのうち2社が公募価格割れをしています。この状況から判断して楽観視することは出来そうにありません。最悪の場合、残りも1/3ぐらいは公募価格割れがあるかもしれません。
サスメドも微妙な案件なので、確り検証してみたいと思います。
出典:SBI証券公式HP
「新しい医療を自分たちで作りたい」という想いが起業の原点なんだってね!
治療用のアプリ開発に投資家も注目しているらしいよ!
出典:サスメド公式HP
始めに今年の実績
今年の個人的なIPO実績は下記の通りです。
98戦 5勝2敗91分(個人の銘柄別損益からみた勝敗)
損益 431,000円(手数料、税金は考慮していません)
当選 8回(その内繰上当選1回)
補欠当選 28回目(その内辞退 7回)
サスメド(株)の企業紹介と投資判断
サスメドは12月24日に東証マザーズに上場予定です。SMBC日興証券とSBI証券の共同主幹事となっています。
事業内容は治療用アプリの開発、医療機器開発およびその協力、各種医療情報の収集・提供となっています。
- 代表者 :代表取締役社長 上野 太郎
- 所在地 :東京都中央区日本橋本町三丁目7番2号MFPR日本橋本町ビル 10階
- 設立 :平成27年7月31日
- 資本金 :1 億円(令和3年11月19日現在)
- 従業員数:21人(令和3年10月31日現在)
経営理念は下記の通りです。
ICTの活用で「持続可能な医療」を目指す
SUStainable MEDicine
引用: 目論見書
と掲げていています。
同社は、「ICT(Infomation Communication Technology)の活用によって持続可能な医療サービスを社会に提供し続けること」をミッションに、医療品、医療機器に次ぐ第三の治療方法として注目されている「デジタル治療(Digital Therapeutice)」の開発を中心に事業展開しています。
ビジネスモデルのイメージは下記の通りです。
出典:同社目論見書
同社の事業は①自社の治療用アプリ開発で構成される「DTx プロダクト事業」、②汎用臨床試験システムと機械学習自動分析システム並びにこれらシステムを活用した DTx 開発支援から構成される「DTx プラットフォーム事業」の 2つで構成されています。なお、「DTx プロダクト事業」については現在、検証的試験を終了していますが、製品の販売には至っていません。
同社は「医療に対する国家歳出の増大」という課題に対して、「治療用アプリ開発」による新しい治療法の提案、「汎用臨床試験システム」の提供による創薬プロセスの効率化による開発コストの適正化、「機械学習自動分析システム」の提供による医療データ活用による医薬産業のバリューチェーン全体の効率化という大きく3つの方向性から課題を解消すべく事業活動を行っています。
- 投資判断『注意』(6段階評価で上から5番目)
- 公募割れリスク『中』
- 初値売却益(100株)『0~3万円前後』と予想
公開スケジュール
公開スケジュールは証券会社によって一部異なる場合もありますが、ブックビルディング期間や購入申込期間は下記の通りです。
- 仮条件提示:12月8日
- ブックビルディング期間:12月9日~15日
- 売出価格決定:12月16日
- 購入申込期間:12月17日~22日
- 上場日:12月24日
SmashKfはSBI証券で補欠当選したので、12月21日の12時までに購入か辞退の意思表示をしなくてはなりません。
価格情報と予想PER
仮条件は想定売出価格を下限とする強気な設定、公募価格は仮条件の上限で決まりました。予想PERは赤字予想のため算出できません。
- 想定売出価格:1310円
- 仮条件:1310~1410円
- 公募価格:1410(予想PER:-倍)
株数などの情報
- 発行済株式数(上場時):1554万7600株(予定)
- 公開株式数:公募229万1000株、売出30万2000株(OA38万8900株)
- 公開規模:42.0億円
- オファリングレシオ:19.1%
海外でも販売されますが、公募は国内144万7700株、海外84万3300株、売出は国内19万800株、海外11万1200株に決定しました。
業績推移
2022年6月期の業績は、売上が0.9億円で前年比-17.7%減、経常利益が-7.2億円で前年比マイナス4.5億円の減収減益の予測となっています。
医療は今後も我が国で進行する高齢化社会に向けて、さまざまな課題の解決や仕組みの整備が求められる分野であり、同社としては、更なるICTの活用およびデータ解析システムの開発を進めることで、医療従事者、患者双方のジレンマの解消、ひいては持続可能な社会の実現を目指しています。
売上(単位:百万円)伸び率
- 2020年6月期 34(593.5%)
- 2021年6月期 115(231.0%)
- 2022年6月期 95(-17.7%)予
経常利益(単位:百万円)伸び率
- 2020年6月期 ▲ 88(-%)
- 2021年6月期 ▲271(-%)
- 2022年6月期 ▲724(-%)予
サスメドの初値予想コメント
ここ最近の赤字先行研究開発型ベンチャーの新規上場は初値が公募価格を上回っている案件が続いています。サスメドもあやかりたいところですが、昨今の地合いと24日の7社同時上場による資金分散を考慮するとなかなか厳しい局面と言わざるを得ません。公開規模の42億円も荷もたれ感のあるサイズとなるのでマイナス要因となります。
非薬物による新しい治療方法や新しいビジネスモデルがどれだけ評価されるかが注目です。
ハワイ旅行の旅費の足しになる?
本案件のブックビルディングは、気持ち的に40%当選狙いの当選または補欠当選した時点で再度真剣に購入を検討するスタンスで、SBI証券、東海東京証券の2社の証券会社から参加しました。もう一方の主幹事であるSMBC日興証券はキャンセルペナルティがあるので参加を見送りました。
その結果、共同主幹事のSBI証券で補欠当選となりました。
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本件は公募価格割れの可能性がそこそこあると思われます。
仮に購入の意思表示をしても繰り上げ当選の確率は低いと思うので、IPOチャレンジポイントを狙う手もありますが、そこはリスクを冒さずに辞退の意思表示をしたいと思います。
サスメドのIPOまとめ【12/26追記】
サスメドは予定通り12月24日に東証マザーズに上場しました。初値は1500円で予想の範囲の結果となりました。
24日は7社の新規上場がありましたが、その内4社が公募価格を上回りました。公開規模が42億円と荷もたれ感のあるサイズでしたが、非薬物による新しい治療方法や新しいビジネスモデルが評価され、ここ最近の赤字先行研究開発型ベンチャー同様に公募価格を上回りました。
上述のとおり、SmashKfはSBI証券で補欠当選していましたが、辞退したのでIPOチャレンジポイントも獲得出来ませんでした。
- 公募価格 :1410円
- 初値 :1500円
- 終値 :1820円
- 初値売却益 :9000円(100株、利益率6.4%)
- 公開規模 :42.0億円
- 初値買資金 :11.2億円
- 出来高/公開株:131.9%
買い気配からのスタートとなり、9時13分に全株一致となっています。初値形成後は一時、ストップ高の1900円まで上昇しましたが、終値は1820 円となっています。
23日は今年最後の当選となったエクサウィザーズの上場がありましたが、公募価格割れとなってしまいました。人気のテーマで海外販売も好調だったので、公募価格割れの可能性はそれほど高くないと思っていただけに、残念な結果に終わってしまいました。
23日上場のエクサウィザーズは残念な結果だったね。
これで今年の個人としてのIPOは終了です。有終の美を飾るどころか、3連敗を食らってしまいました!
Mahalo !
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