こんにちは SmashKf です。【12月17日に4章を追記】
IPO(新規株式公開)の売却益でハワイ旅行の旅費にする作戦を展開しています。作戦名は「IPOでハワイに行こう作戦」です。
(株)True DataのIPOでマネックス証券から今年25回目の補欠当選をしたので、企業紹介と初値による売却益を検証したいと思います。
いよいよ空前絶後の年末IPOラッシュが始まります。最終的に12月は33件のIPOの発表がありました。しかしながらぱっと見で本当の意味での優良案件は数える程度で、もしかしたら半分ぐらいは公募価格割れがあるかもしれません。
事実、12月最初の上場案件であるのむら産業は公募価格割れで始まりました。ただ昨日上場したフレクトは大方の予想より高値で初値が付いたようです。そういう意味も含めて確りと検証する必要があります。
そうこうしてうちに、ネットプロテクションズHDで後期抽選型の楽天証券から今年8回目の当選を頂くことが出来ました。この時点でのキャンセルは出来ず自動的に購入となるので、この記事では検証いたしません。
出典:マネックス証券公式HP
出典:楽天証券公式HP
空前のIPOラッシュが始まったよね。幸先良さそうだね?
いやいや、今月に限れば当選はそれほど難しくなさそうだよ。むしろ地雷を踏まないように注意する方が大変かも?
出典:True Date公式HP
始めに今年の実績
今年の個人的なIPO実績は下記の通りです。
95戦 5勝1敗89分(個人の銘柄別損益からみた勝敗)
損益 438,200円(手数料、税金は考慮していません)
当選 8回目(その内繰上当選1回)
補欠当選 25回目(その内辞退 6回)
当選したネットプロテクションズHDにも少しだけ触れておきますが、同社IPOは少々微妙な案件です。後払い決済サービスという成長が見込まれる分野であることと、公募、売出の海外売出の順調さが国内でどう評価されるかがポイントのような気がします。
今年2敗目を喫しないようにしたいものです。
(株)True Dataの企業紹介と投資判断
True Dataは12月16日に東証マザーズに上場予定です。主幹事はいちよし証券となっています。
事業内容は全国の消費者購買データを扱うビッグデータプラットフォームを運営、POS/ID-POSなど消費者データ分析や購買行動分析ソリューションを小売業、消費財メーカー等に開発・提供およびデータマーケティング支援となっています。
- 代表者 :代表取締役社長 米倉 裕之
- 所在地 :東京都港区芝大門1-10-11芝大門センタービル 4階
- 設立 :2000年10月10日
- 資本金 :11億6051万円
企業理念は下記の通りです。
データと知恵で未来をつくる
ビッグデータは、人びとの行動の積み重ねです。
わたしたちは「データの真実」と「人間の知恵」で価値を生み、より良い未来をつくります。引用: 同社HP
と掲げていています。
同社は、企業理念のもと、ビッグデータとテクノロジーをマーケティングに活用し、企業の持続的な成長に貢献することを目指しています。
また、データを活用することにより、過剰に商品を市場に投下することなく、在庫削減やコスト効率を向上させ、大量生産・大量消費からの脱皮、顧客や企業のサステナビリティに貢献することを目指しています。
主な事業はスーパーマーケット及びドラッグストアなど小売業の顧客ID 付きPOS データ(ID-POS データ)を活用した分析及び開示支援ツールを提供するなど、データマーケティングに関わるサービス提供を行っています。
出典:同社目論見書
ビジネスモデルはデータプラットフォームを軸として、データ保有者からデータ利用者へサービス価値を提供して対価を得る構造となっています。
- 投資判断『可』(6段階評価で上から4番目)
- 公募割れリスク『低~中』
- 初値売却益(100株)『3~8万円前後』と予想
公開スケジュール
公開スケジュールは証券会社によって一部異なる場合もありますが、ブックビルディング期間や購入申込期間は下記の通りです。
- 仮条件提示:11月29日
- ブックビルディング期間:11月30日~12月6日
- 売出価格決定:12月7日
- 購入申込期間:12月8日~13日
- 上場日:12月16日
SmashKfはマネックス証券で補欠当選したので、12月13日の11時までに購入か辞退の意思表示をしなくてはなりません。
価格情報と予想PER
仮条件は想定売出価格を上限とするやや弱気な設定、公募価格は仮条件の上限で決まりました。まだ利益水準が低く予想EPSから割り出した仮条件の予想PERは類似会社と比較すると割高と判断できます。
- 想定売出価格:2220円
- 仮条件:2000~2220円
- 公募価格:2220円(予想PER:1062.2倍)
株数などの情報
- 発行済株式数(上場時):460万9400株(予定)
- 公開株式数:公募17万株、売出106万3400株(OA18万5000株)
- 公開規模:31.4億円
- オファリングレシオ:30.7%
業績推移
2022年3月期の業績は、売上が13.0億円で前年比11.5%増、経常利益が0.2億円で前年比0.8億円増で増収増益の予測です。
同社の収益モデルはクラウド上で提供する商品・サービスへの利用料を受け取るビジネスモデルであり、継続的な収入が見込まれるストック型の収益構造です。このビジネスモデルは収益の安定性が高く、売り上げ成長に伴い利益率が高まる特徴があるため、売上成長ペースを上回る利益成長が期待できます。
主ターゲットである「データマーケティング市場」は約250億円(推定)規模の市場であり、同社は5%のシェアを保有しています。データ取得元であるドラッグストア、スーパーマーケット、ホームセンターへ更に展開することにより、シェア拡大を目指しています。また「ビジネスアナリティクス」「広告」はそれぞれ0.4兆円、6.1兆円の巨大市場であり、今後の成長領域として期待されます。
売上(単位:百万円)伸び率
- 2020年3月期 1011( -6.3%)
- 2021年3月期 1166( 15.3%)
- 2022年3月期 1300( 11.5%)予
経常利益(単位:百万円)伸び率
- 2020年3月期 ▲93( -%)
- 2021年3月期 ▲64( -%)
- 2022年3月期 22( -%)予
True Dataの初値予想コメント
公開規模は31.4億円で中型マザーズ案件となり荷もたれ感のある水準となります。今期は黒字転換の予想ですが、予想PERからは割高感が否めません。
しかしIPO マーケットで人気の業種であり、マーケティングにおけるデータ活用機運の高まりなどを背景に成長への期待もあるので公募価格を割る可能性は高くはないと思われます。
ハワイ旅行の旅費の足しになる?
本案件のブックビルディングは、気持ち的に70%当選狙いの当選または補欠当選した時点で真剣に購入を検討するスタンスで、みずほ証券、大和証券、マネックス証券、SBI証券、松井証券、楽天証券、岡三オンライン証券、connectの8社の証券会社から参加しました。
その結果、幹事のマネックス証券で補欠当選となりました。
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本件は上述のとおり、公募価格割れの可能性は低いとも言い切れませんが、高くもないと思います。
仮に繰り上げ当選したとしても多くの売却益は期待できませんし、多少の迷いはありますが、購入の意思表示をしたいと思います。
True DataのIPOまとめ【12/17追記】
True Dataは予定通り12月16日に東証マザーズに上場しました。初値は2250円で、ギリギリ公募価格を上回りました。
取引開始の9時に全株一致となっています。初値形成直後に2288円まで上昇しましたが、終値は初値を下回る1835円となっています。
上述のとおり、SmashKfはマネックス証券で補欠当選していましたが、予想通り繰上当選しませんでした。
またこれから長い補欠当選繰上ならず記録が続く可能性が高いです。しかし今月の様に新規上場案件が重なれば、意外とあっさり繰り上げ当選があるかしれません。
- 公募価格 :2220円
- 初値 :2250円
- 終値 :1835円
- 初値売却益 :3000円(100株、利益率1.4%)
- 公開規模 :31.4億円
- 初値買資金 :11.8億円
- 出来高/公開株:176.5%
True Dataはもともと微妙な案件ではありましたが、小売業におけるデータ分析の重要性を背景に成長イメージも強かったため意外な結果に終わりました。今期は利益も低く、公開規模が 31.5 億円とやや荷もたれ感のある水準であることも原因かもしれません。
今の状況だと来週が心配だね?
どういう結果が待ち受けているのか、かなり選別されそうな予感がします。
Mahalo !
IPOは元本が保証されない株式投資です。
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