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市販のメッシュWi-Fi以上の環境がマンションで構築できたかも?

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こんにちは SmashKf です。

 

今回は前回の記事でご紹介したメッシュWi-Fiの性能について検証します。正確には似た環境を構築したので疑似メッシュWi-Fiと呼ぶことにしますが、得られた効果は同等以上かな?と思っています。

構築した疑似メッシュWi-Fiは新規購入した無線LAN親機と既存の無線LAN親機を再利用して、親機2台を並列に運用しています。旧環境から追加した機器は標準的な性能の無線LAN親機1台だけなので、市販のメッシュWi-Fiと比較すると遥かに安く構築できました。2台でカバーするので過度な性能は必要としません。

タイトルでは「市販のメッシュWi-Fi以上の環境がマンションで構築できたかも?」と謳っていますが、本当のところはどうなのか検証してみます。

構築に適した環境(例 各部屋の壁のLANポートに端末を直接繋げる)や構築方法の詳細については下記の記事を参照して下さい。

★合わせて読みたい★

 

本当に市販のメッシュWi-Fi以上の環境が構築できたの?

実際には比較していないので何とも言えないけど、どの部屋でも速くて安定しているのは事実だよ!

 

インターネットのイメージ写真

網の目のような電波

「Wi-Fiミレル」という無料アプリを使ってWi-Fiの電波強度を計測しました。このアプリは間取り図と重ねてヒートマップを作成してWi-Fi環境を可視化することが出来ます。

計測環境は鉄筋コンクリート造3LDKのマンションで5GHz帯を使用して実施しました。

サブルーターの電波エリア

初めにもともと使用していた無線LAN親機バッファローWHR-1166DHPのヒートマップです。本来は並列に接続しているのでメイン、サブの関係はないのですが役割、性能的に、こちらがサブルーター的な位置づけになります。

設置場所は下図のルーターB地点で、左の居室専用として使用しています。この部屋はブログを書いたり、テレワーク(VPN環境)にも使用しています。

WHR-1166DHPの仕様はIEEE802.11ac(Wi-Fi5)、5GHz866Mbps+2.4GHz300Mbpsです。

計測結果とヒートマップは下図の通りです。

ヒートマップWHR1166DHP

左の部屋全域で十分な電波強度が確保されていますが、真ん中から右側の部屋ではほとんどのエリアで電波がゼロになっています。

以前は唯一の無線LAN親機として、ルーターA地点で宅内全域をカバーする役割でしたが若干無理があったかもしれません。今回の計測は上述の通り5GHz帯で実施していますが、電波の弱いエリアでは切り替えが面倒ですが、2.4GHz帯を利用していました。

 

ミニ知識
    【2.4GHz帯のメリットとデメリット】
    メリットは電波が5GHz帯と比較して遠くまで届くことです。障害物にも強いので隣の部屋でも電波が届きやすいです。
    デメリットは家電やBluetoothなども利用する周波数帯なので、近くで同時に使用すると電波が干渉します。その結果、速度低下や切断が起きる可能性があります。
    【5GHz帯のメリットとデメリット】
    メリットはWi-Fi専用の電波なので、ほかの電波と干渉しないで速くて安定した通信ができます。
    デメリットは壁などの障害物に弱い点と通信距離が長いと電波が弱くなることです。

メインルーターの電波エリア

次に新規購入した無線LAN親機バッファローWSR-2533DHPL2のヒートマップです。

設置場所は下図のルーターA地点で、左の居室以外をカバーしています。カバーするエリアも広く、接続する端末も必然的に多くなります。

また通常は5GHz帯を使用していますが、2.4GHz帯の設定は隣室のサブルーターの2.4GHz帯をOFFにしてメインルーターのみONにして運用しています。その結果、宅内がひとつのLANになるのでプリンタやファイルの共有が容易になります。

WSR-2533DHPL2の仕様はIEEE802.11ac(Wi-Fi5)、5GHz1733Mbps+2.4GHz800Mbpsです。

計測結果とヒートマップは下図の通りです。

ヒートマップWSR2533DHPL2

やはり無線LAN親機の性能がアップしているだけのことはあります。真ん中から右側の部屋ではほとんどのエリアで十分な電波強度が確保されています。左の部屋でも通常の使用ではほぼ問題のないレベルです。

この結果からも分かるようにバッファローWSR-2533DHPL2はコストパフォーマンスに優れた必要十分な性能を有していると言えます。

★合わせて読みたい★

疑似メッシュWi-Fiの電波エリア

最後に2台の無線LAN親機を使用した疑似メッシュWi-Fi環境のヒートマップです。

ヒートマップWHR1166DHPとWSR2533DHPL2

まさに宅内全エリアで死角のないWi-Fi環境が構築出来たと言えるのでないでしょうか?右下のエリアのみ若干電波が弱くなっていますが、それ以外は強力な電波網が築けています。

となりの部屋でも速い

死角のないWi-Fi環境が構築できたことは前章で可視化できましたが、実際にどの程度の効果があるのか、実効速度を下記の3条件で計測してみました。

  • ルーターA付近(メインルーターのみ)
  • ルーターB付近(メインルーターのみ)
  • ルーターB付近(疑似メッシュWi-Fi)

ルーターA付近(メインルーターのみ)

この場所で普段パソコンを使用することはほとんどありませんが、比較のためメインルーターの実力値を計測しました。

ルーターA付近(メインルーター)

出典:Radish Network Speed Testing

ルーターA地点の実効速度は下りで690Mbpsでした。

ルーターB付近(メインルーターのみ)

ルーターB付近は日常的にパソコンを使用する場所で、今もこのブログを執筆している最中です。

ルーターB付近(メインルーター)

出典:Radish Network Speed Testing

ルーターB地点での実効速度は下りで294Mbpsまで落ちてしまいました。前章のメインルーターの電波エリアの計測では電波強度38になっていましたが、隣室で壁を隔てると690Mbpsから294Mbpsまで減速してしまうことが分かりました。

ルーターB付近(疑似メッシュWi-Fi)

次に同じくルーターB付近で疑似メッシュWi-Fi環境で計測します。

ルーターB付近(疑似メッシュWiFi)

出典:Radish Network Speed Testing

サブルーターの性能はメインルーターより劣りますが、ルーターB地点での実効速度は下りで487Mbpsまで回復しました。

この結果は5GHz帯のデメリットである壁などの障害物に弱い点を十分に補っていると言えます。 

電波干渉について

5GHz帯のメリットである電波干渉の少なさについて「Wifi Analyzer」と言う無料のアプリで調べてみました。

WiFiアナライザー5GHz

出典:Wifi Analyzer

ルーターB地点での5GHz帯の電波状況です。44チャンネルの高い山がサブルーターで左の36チャンネルが隣室のメインルーター、48チャンネルが近隣住戸の電波です。

バッファローのルーターはチャンネルの自動切り替え機能がありますが、メインとサブが同じチャンネルになることもあるようなので固定で設定しています。

こうしてみると5GHz帯はマンションの様な集合住宅でも障害物に弱いため、偶然かもしれませんが電波干渉は発生していませんでした。しかしながら空きは40チャンネルだけでした。

正確には5GHzは「W53、W56」と言う帯域も利用できます。但し「気象レーダー」や「航空機レーダー」にも使用されている帯域ため利用が制限されます。SmashKfの環境では時々通信が遮断されるので使用していません。

ちなみに下図は同じ時間に計測した2.4GHz帯の電波状況です。

WiFiアナライザー2.4GHz

出典:Wifi Analyzer

2.4GHz帯は電波が遠くまで届く特性のため近隣住戸の電波で混みあっています。8本の電波が飛んでいて7と9チャンネルは重なっています。SmashKfは比較的空いてる13チャンネルに固定しています。

5GHz帯でも混雑状況によっては干渉もあり得ると思いますが、2.4GHz帯と比較すれば少ないと思われます。少なくとも疑似メッシュWi-Fi環境下では電波干渉しない設定にしています。

疑似メッシュWi-Fiのまとめ

この記事では電波エリア、速度、干渉について検証しました。個人的には満足な無線LAN環境が構築できたと思っています。

また今回は実証しませんでしたが、メッシュWi-Fiの特長である下記の2点に関しても2台の無線LAN親機で負荷を分散しているので同等の効果があると思います。

  • 同時に多くの端末から接続できる
  • 同時接続しても速度低下が少ない

ローミング機能はApple製品では問題ありませんが、端末の無線LANアダプタの仕様によっては調整が必要な場合があるかもしれません。

同じ環境で市販のメッシュWi-Fiと比較はしていませんが、検証の結果から安価で同等かそれ以上の性能を発揮しているのは間違いない様な気がしています。

 

Mahalo !