こんにちは SmashKf です。
自宅マンションネットワーク環境快適プランの第三弾です。
第一弾でマンションの宅内スイッチングハブを交換したらインターネットの回線速度が約10倍高速になったという記事を書きました。この事は紛れもない事実ですが、それは有線環境での話でした。
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そして第二弾では無線環境も高速化するために新規導入した無線ルーター、バッファローのWSR-2533DHPL2の仕様、特長についてご紹介しました。
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今回の第三弾はその結果、安価で網の目を張ったような高速無線環境を構築することに成功したのですが、その実効速度のビフォーアフターについてご紹介したいと思います。皆さんの宅内ネットワーク構築の参考になれば幸いです。
下記はSmashKf宅のネットワーク構成図です。マンション共用部分から専有部分に入って最初にスイッチングハブに繋がっています。そこから各居室の壁にあるマルチメディアコンセントに分岐しています。各デバイス(端末)や無線ルーターから直接マルチメディアコンセントにLANケーブルを挿入すればインターネットに繋がります。
新しいWi-Fiでどれくらいサクサクなったのか楽しみ~
ぞれが世の中そう甘くはないという結果なんだ!
新しい無線ルーターでWi-Fiが5倍速くなった?
結論から先に言うと、そんなに速くなっていません。(なぜ、突然5倍という数字が出現したかはもう少し読み進んで頂くと分かります。)
但し、「網の目を張ったような高速無線環境を構築することに成功した。」のは事実です。なにやら矛盾していますが、今回の記事ではそのあたりを解明したいと思います。
新旧無線ルーターのスペック比較
今まで使用していた無線ルーターと新規に導入した無線ルーターの通信速度に関する主な仕様を比較してみます。
【旧】バッファロー WHR-1166DHP
- 無線LAN規格:IEEE802.11ac
- 最大通信速度:866Mbps
- ストリーム数:2×2
【新】バッファロー WSR-2533DHPL2
- 無線LAN規格:IEEE802.11ac
- 最大通信速度:1733Mbps
- ストリーム数:4×4
このスペックを比較する限り無線規格は新旧ともにIEEE802.11acですが最大通信速度、ストリーム数(アンテナ数)ともに新のWSR-2533DHPL2が2倍です。つまり理論上は倍速になりそうです。
新旧無線ルーター実効速度比較
それでは実効速度の検証を5GHz帯で実施します。
【旧ハブ】100BASE-TX/10BASE-T+【旧無線】バッファロー WHR-1166DHP
出典:Radish Network Speed Testing
自宅マンションネットワーク環境快適プラン実施前の速度です。まあまあの速度が出ています。永らくこの環境でそれほど不満もなく使用していたことは以前の記事でご紹介しました。
次は無線ルーター交換後の実効速度です。
【新ハブ】LSW6-GT-8NS/NBK+【新無線】バッファロー WSR-2533DHPL2
出典:Radish Network Speed Testing
おお!!、さすがです。下りで約5倍速くなっています。見出しに偽りなし?有線だと約10倍速くなりましたが、無線だから仕方ないのかな?そうは言っても十分速くなったと思います。
5倍も高速化された?
でも冷静に考えるとおかしいです。無線ルーターの性能自体は2倍のはずです。その疑問を解明するために
【新ハブ】LSW6-GT-8NS/NBK+【旧無線】バッファロー WHR-1166DHP の組み合わせで実効速度を計測してみました。
出典:Radish Network Speed Testing
おおっ!?、何と旧無線ルーター WHR-1166DHPでも5倍高速になっています。誤差の範囲ではありますが、むしろ旧ルーターの方が速いくらいです。
この章の結論
計測結果のビフォーアフターを自宅マンションネットワーク環境快適プランの実施順に時系列で整理します。
実施前
【旧ハブ】+【旧無線】…92Mbps
【旧ハブ】+【有線】…94Mbps
ハブ交換
【新ハブ】+【旧無線】…456Mbps
【新ハブ】+【有線】…884Mbps
ハブ+無線ルーター交換
【新ハブ】+【新無線】…448Mbps
【新ハブ】+【有線】…884Mbps
自宅マンションネットワーク環境快適プランの実施推移で分かったことは下記のとおりです。
- ハブを交換して有線環境は約10倍高速化した
- ハブを交換して無線環境は約5倍高速化した
- ポテンシャルは1G近くまでありそう
無線環境が5倍高速化したのはハブ交換による効果である。無線ルーター交換による効果は見られない。
似たような環境(インターネット回線は1G対応なのにハブが100M対応)の方にお勧めのスイッチングハブ
★Giga対応 金属筐体 電源内蔵 8ポート マグネット 壁掛け設置対応
★ギガビット 8ポート 耐熱50度 ループ防止機能 3年間保証
★ギガビット 8ポート 金属筐体 マグネット付 電源内蔵
もう少し検証してみる
折角、新しい無線ルーターを導入したのに、この状態では納得できません。もう少し詳しく検証してみます。
iPhoneで実効速度を比較
今まで速度測定に使用していたデバイスはM1チップ搭載のMacBook Airでした。そこでデバイスによって通信速度がどう変化するか、検証してみました。
最初にiPhone8です。
出典:Fast.com
左の測定結果がWHR-1166DHPで右がWSR-2533DHPL2です。ほぼ、MacBook Airと同等で新旧無線ルーターの差も誤差の範囲です。
次にiPhoneSE(第二世代)です。
出典:Fast.com
iPhoneSE(第二世代)でも新旧無線ルーターの差は少ないですが、今までより20%くらい速くなりました。
以上の結果からデバイスの性能によって通信速度に違いがありそうです。逆に言えば、デバイスの性能が良ければもっと速度が出る可能性があります。
デバイスのスペック比較
デバイスの通信速度に関する主な仕様を比較してみます。
iPhone8
- 無線LAN規格:IEEE802.11ac
- 最大通信速度:866Mbps ?
- ストリーム数:2×2 ?
iPhoneSE(第二世代)
- 無線LAN規格:IEEE802.11ax/IEEE802.11ac
- 最大通信速度:1200Mbps/866Mbps ?
- ストリーム数:2×2 ?
MacBook Air
- 無線LAN規格:IEEE802.11ax/IEEE802.11ac
- 最大通信速度:1200Mbps/866Mbps
- ストリーム数:2×2
無線ルーター親機の規格がIEEE802.11acなので、子機(デバイス)の性能もEEE802.11acに落ちてしまいます。iPhoneのスペックについては一部不明な点もあるのですが、iPhoneSE(第二世代)だけ速い理由はちょっと分かりませんでした。
無線ルーター導入で速くなった?のまとめ
この段階ではまだ証明できていませんが、上のネットワーク構成図で言うと、おそらく無線ルーター親機から出ている電波は速くなっていると思います。
例えるなら、マンション共有部分は10車線の道路だとします。専有部分に分岐した後、ハブで1車線に絞られていましたが、交換して10車線に増やしたのでそのまま無線ルーター親機まで一気に流れます。無線ルーター親機で8車線位に減ってしまいますが、ここまでは高速回線が構築されています。最後のデバイスで入場制限しているような状況だと想像しています。
デバイス(子機)の通信速度が遅ければ無線ルーター(親機)の性能は発揮できない。通信速度を速めるには子機の通信速度も重要である。
総合的に判断して確実にインターネット環境が改善したことは間違いないと思います。
結局、無線ルーターを変えても効果はなかったの?
効果はあるはず!まだ触れていない網の目というキーワードも含めて次回以降に説明するよ。
Mahalo !