こんにちは SmashKf です。
自宅マンションネットワーク環境快適プランの第5弾です。第4弾までは現マンション環境下における速さを追求して来ましたが、その目標はほぼ達成しました。
第5弾では「すみずみまで安定した無線環境を構築することに成功した。」ことについてご紹介します。しかも追加費用は一銭も掛かっていません。皆さんの宅内ネットワーク構築の参考になれば幸いです。
第4弾までに導入した機器とスピードに関する改善効果は次の通りです。
【導入した機器】
- BUFFALO LSW6-GT-8NS/NBK(ハブ 2,980円)
- BUFFALO WSR-2533DHPL2(無線LAN親機 6,903円)
- TP-Link Archer T9UH(無線LAN子機 4,735円)
【導入による改善効果】
- 有線環境 94Mbps(改善前)⇒884Mbps(改善後)
- 無線環境 92Mbps(改善前)⇒690Mbps(改善後)
インターネットで動画とかもさくさく動くようになったよね。
スピードだけじゃないよ。安定性もかなり改善したよ!詳しく説明するね。
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メッシュWi-Fiとは
最初にメッシュWi-Fiについて説明します。
メッシュWi-Fiとは親機のメインルーターと子機のサテライトを組み合わせて、網の目(メッシュ)の様に電波を張り巡らせるシステムです。電波の死角がなくなり広い範囲で安定した通信を実現することが出来ます。
一般的には広い平屋、2階建て以上の一戸建てやファミリータイプのマンション向きのシステムです。逆に言えばワンルームマンション等では過剰な性能となってしまいます。
出典:Buffaloホームページ
上の絵のように1階のメインルーターと2階のサテライトは、連携して動作するので電波の届く範囲を相互に補完します。サテライトはメインルーターと同等の機能を持っているので、メインルーターから遠い場所でも、サテライトが近くにあれば安定した通信が可能となります。但し、ルーター機能はメインルーターが受け持つので、二重ルーターにはなりません。
- 宅内の隅々まで電波が届く
- 同時に多くの端末から接続できる
- 同時接続しても速度低下が少ない
- ローミング機能
メッシュWi-Fiはサテライトを増やすことで広範囲をカバーし、それぞれのルーター、サテライトで負荷を分担するので、同時に多くの端末が接続でき、通信状態も安定します。またローミング機能により電波状況が良いアクセスポイントに自動的に接続するので、スマホなどを部屋移動で持ち歩いても接続し直す必要はありません。
つまり、宅内において常に最も良好な接続状態が確保できます。
疑似メッシュWi-Fiの構築
第4弾まではあたかも無線LAN親機を新しい機種に交換していたかのように説明していましたが、実は新旧合わせて2台の無線LAN親機を駆使してメッシュWi-Fiの環境を構築していました。
通常、メッシュWi-Fiを構築する際はメインルーターとサテライトがセットになった製品の購入が必要ですが、これからご紹介する方法は1台無線LAN親機を追加するだけ、違う言い方をすれば古い無線LAN親機を再利用することでメッシュWi-Fiに似た環境を構築することが出来ます。正確には似た環境なので、今後は疑似メッシュWi-Fiと呼ぶことにします。
疑似メッシュWi-Fiがおすすめの環境
疑似メッシュWi-Fiは次のような場合にお勧めです。
- 1台の無線LAN親機を使用しているが、離れた部屋の電波が弱い場合
- 端末の数が多くて、通信速度が遅かったり不安定な場合
疑似メッシュWi-Fiは下記のような環境だと簡単に構築することが出来ます。その他の環境だと追加の費用や手間が掛かります。
マンションなどの集合住宅に多いと思いますが、すべての居室の壁などにある有線LAN端子(マルチメディアコンセント等)に無線LAN親機やパソコン等の端末をLANケーブルで直接繋ぐことが出来る環境だと簡単に構築できます。壁のLAN端子と無線LAN親機やパソコン等の端末との間にモデムなどの機器が必要な場合は不向きです。
疑似メッシュWi-Fiの構築方法
今回はすでに1台の無線LAN親機を導入している環境を前提に構築方法をご紹介します。
用意する機器は追加の無線LAN親機1台のみです。2台の親機でカバーするのでそれほど高性能な機器は必要ないと思います。メッシュWi-Fiの登場で1台の強力な無線LAN親機で電波を遠くまで飛ばす方法から変わりつつあります。
疑似メッシュWi-Fiは2台の無線LAN親機を並列で運用します。本来のメッシュWi-FIの様にメインルーターとサテライトが連携することはありません。つまり上の図で言えばリビングと居室Aにそれぞれ独立したLANが構築されます。無線LAN親機は2台ともルーターモードに設定します。
追加無線LAN親機の設定
SmashKfの場合は追加無線LAN親機をリビングに設置しました。(追加無線LAN親機の方が性能が良い。以前はリビングに既存無線LAN親機を設置していました。)設定の手順は下記の通りです。
- インターネットに接続する
- 固定IPアドレスを設定する
- SSIDと暗号化キーを既存無線LANと統一する
最初に追加無線LAN親機をインターネットに接続します。追加購入したバッファローのWSR-2533DHP2は簡単接続が出来るのですが、手動設定します。この時点ではデフォルトのSSIDを使用します。
インターネットへの接続が確認出来たら追加無線LAN親機に固定IPアドレスを設定します。IPアドレスが自動取得場合はプライベートIPアドレスが競合する可能性があります。その場合はLAN側IPアドレスを192.168.11.1ではなく192.168.12.1等に変更すれば解消できます。
最後にSSIDと暗号化キーを5GHz帯、2.4GHz帯ともに既存無線LANと同じ設定にします。(バッファローの場合はBuffalo-A-××××、Buffalo-G-××××)そうすることによりローミングが可能となります。追加無線LANに合わせても良いのですが、既存無線LANと同じにすれば端末側の設定を変更しなくて済みます。
以上で追加無線LAN親機の設定は終了です。
既存無線LAN親機の設定
次に今まで使っていた無線LAN親機(バッファロー WHR-1166DHP)の設定です。
- インターネットに接続する
- 2.4GHz帯の無線をoffにする(任意)
特に設定変更することなく、既存無線LAN親機を居室Aのマルチメディアコンセントに挿し込むだけでインターネットに接続できます。
2.4GHz帯の無線はoffにするか、追加無線LAN親機のSSIDと別に設定し直します。この設定は任意ですが、SmashKfはoffにしています。
既存無線LAN親機の2.4GHz帯の無線をoffにすることにより、2.4GHz帯を使用するときは追加無線LAN親機が宅内すべてをカバーすることになるので、ひとつのLANが構築されます。これは2.4GHz帯の電波は障害物に強く、遠くまで届く特性を利用しています。
以上ですべての設定は完了です。
疑似メッシュWi-Fiのメリット
実際に擬似メッシュWi-Fiを構築して感じたメリットは下記の通りです。
- 宅内の隅々まで電波が届く
- 同時に多くの端末から接続できる
- 同時接続しても速度低下が少ない
- ローミング機能
- 安価に構築できる
ご覧の通りメッシュWi-Fiと同等のメリットが享受出来ました。しかも安価に構築することが可能です。SmashKfの場合は5,6年前に構築したWi-Fi環境にスタンダードな無線LAN親機を追加購入しただけです。
それとここからは比較したことが無いので想像の世界ですが、速度や安定性は本家メッシュWi-Fi以上ではないかと思います。その理由は、本家メッシュWi-Fiはメインルーターまでは有線ですが、その先のサテライトには無線で繋がっているからです。その点、疑似メッシュWi-Fiは各親機まで有線で繋がっているのでロスが少ないはずです。
疑似メッシュWi-Fiのデメリット
この環境を構築してから特にデメリットを感じたことはありません。
敢えて言うならば、宅内にLANが2系統構築されるので、LAN間のファイル共有が難しいことぐらいでしょうか。但しその場合は2.4GHz帯の無線を使用すれば対応出来る(このために既存無線LAN親機2.4GHz帯の無線をoffにしました。)ので、大きなデメリットにはなっていません。
疑似メッシュWi-Fiのまとめ
通常は5GHz帯を使用するので、他の電波との干渉も少なく高速で安定した通信環境が確保されています。
どことなく二重ルーターや複数のルーターを設置することはデメリットが多いようなイメージがありますが、今のところ構築した環境に関してデメリットは感じていません。但し、SmashKfの場合は問題ないのですが、機器間の相性によってはローミングが上手くいかないこともあるようです。
構築に適した環境は限られているかもしれませんが、似たような環境の方はいちど検討されることをお勧めします。
すご~く、家中のインターネットが快適になったね!
SmashKf的にも理想の環境になったよ。次回ももう少し詳しく説明するよ!
Mahalo !