こんにちは SmashKf です。
【9/17追記】本日、雪国まいたけが上場しました。簡単ですが4章を追記
1ヶ月ほど前に、今年から再開したIPO(新規株式公開)投資の記事を書きました。ネット証券の口座から抽選申込で参加しています。元々IPOの当選確率は数%と言われていましたが、以前にも増して狭き門になっていることを実感しています。正確な事は分かりませんが、1%を割っているのでは無いかと思います。
今年のIPOは株式会社雪国まいたけで46社目になり、SmashKfは全ての銘柄に参加していますが、未だに1回も当選していません。補欠当選は何回かあり、雪国まいたけで7回目の補欠当選となりました。
補欠当選とはブックビルディング(需要申告)した投資家から抽選で当選者を決定しますが、一定数の辞退者がいるのでそれを補うための仕組みです。補欠当選者も当選者と同じように最終の購入意志を提示しなければなりません。通常、人気銘柄の辞退は稀なので補欠当選からの繰り上げは少ないです。
ただ、今回の雪国まいたけは初値が公募価格を下回る可能性(損失の可能性)が予想されています。その為、当選者の辞退もそれなりに予想されるので、補欠当選者も真剣に購入か辞退かを意志表示しなくてはなりません。
そういう事情もあり、今回の記事ではIPO銘柄の購入判断基準を雪国まいたけを例に説明したいと思います。
IPOはぜんぜん当たらないんだね
早く結果を出したいんだけど、損したら元も子もないからね
(株)雪国まいたけの検証
雪国まいたけはきのこの加工食品の製造販売の会社で、業績はコロナ禍の影響で健康志向の高まりが追い風になっていて順調に推移しています。
再上場案件であることや公開規模が大きいので、初値は公募価格割れも予想されています。
公開スケジュール
ブックビルディング期間や購入申込期間は証券会社によって多少異なりますが、公開スケジュールは下記の通りです。
- 仮条件提示:9月1日
- ブックビルディング期間:9月2日~8日
- 売出価格決定:9月9日
- 購入申込期間:9月10日~15日
- 上場日:9月17日
SmashKfはSBI証券で補欠当選したので、明日14日12時までに購入か辞退の意志決定をしなくてはなりません。
価格情報と予想PER
- 想定売出価格:2330円
- 仮条件:2000~2400円(予想PER:15.6倍~18.8倍)
- 公募価格:2200円
【参考】類似会社のPER ホクト:24.5倍
連結業績推移
売上および経常利益はコロナ禍による外出自粛に伴う家庭での調理機会の増加や、健康意識の高まりを背景に堅調に推移しています。
売上(単位:百万円)伸び率
- 2019年3月期 47,592
- 2020年3月期 50,759(6.7%)
- 2021年3月期 52,678(3.8%)予
経常利益(単位:百万円)伸び率
- 2019年3月期 6,321
- 2020年3月期 6,646(5.1%)
- 2021年3月期 7,783(17.1%)予
雪国まいたけの初値予想
投資ファンドによる再上場案件であることと、公開規模が約447億円(2,200円×20,323,500株)と大きいことが気になります。また仮条件が想定売出価格に対して若干強気ではありましたが、公募価格が仮条件の中間値である2,200円というのも微妙な感じがします。
プラス要因として、業績は増収増益であること、株価はやや割安感があることが挙げられると思いますが、最大のプラス要因は現在のIPO市場の地合いにあると思われます。コロナ禍の影響で4月、5月と新規上場が中止になっていましたが、6月24日に再開して以来、初値が公募価格を上回る状態が17件続いています。この勢いにうまく乗れれば公募価格を上回る可能性もあるのではないかと想像します。
今後の4つのシナリオ
雪国まいたけの幹事団は主幹事がSMBC日興証券と大和証券、幹事がみずほ証券、SBI証券、楽天証券の5社です。通常は配分数の多い主幹事からブックビルディングに申し込みますが、IPOチャレンジポイント狙い(SBI証券独自のIPOポイント。貯め続けるといつかは必ずIPOに当選する。詳しくは後日記事を書きます。)に絞ったので配分割合がたった0.8%のSBI証券だけ申し込みました。そもそも今回は公募価格割れを予想していたので、当選は狙っていませんでした。
以下、今後想定される4つのシナリオです。
- 補欠当選株購入 当選 初値売却で利益
- 補欠当選株購入 当選 初値売却で損失
- 補欠当選株購入 落選 IPOチャレンジポイント獲得
- 補欠当選辞退 損得一切なし
1~3は購入意志表示、4は辞退になります。良い結果に順番を付けると1、3、4、2になります。
購入の意志表示をした場合、当選確率は50%、購入した場合に利益が出る確率は50%位と予想しています。そうすると1は25%、2も25%で3が50%になります。つまり75%はプラス方向になりますが、2だけは絶対に避けたいところです。
ハワイ旅行の旅費の足しになるかの結論
もう既に結論は出しました。
青っぽいボタンを押すことに決めました。と言うことで、ハワイ旅行の旅費の足しにはなりませんでした。
前回のIPO関連の記事タイトルは「ハワイ旅行の資金のため安全な投資を再開しました!IPO編」でした。タイトルにも安全な投資とあるように、記事でもIPO投資は実質的なリスクはほぼゼロに近いと記述しています。今回の雪国まいたけのようにボーダーな案件は辞退することに決めました。
10月にはダイレクトマーケティングミックスやキオクシアホールディングスなどの大型案件が続きます。雪国まいたけはこれら大型案件の試金石になるのではないでしょうか。
これから年末にかけてIPO案件も増えてくると思います。あせらずにじっくりと結果を出して行けたらBestだと思います。
勇気ある撤退だね!
果報は寝て待てかな? でも17日の初値は気になるよね。
【追記】9月17日 雪国まいたけ上場
本日、9月17日に「雪国まいたけ」が東証1部に上場しました。
約3週間ぶりの新規上場となりましたが、公募価格2,200円に対して初値が2,100円と公募割れの結果となりました。
ミニIPOバブルとも思われる状況でしたが、連勝記録(初値が公募上回る)も17でストップしました。地合いが良かっただけに希望的観測もありましたが、やはり駄目でした。
補欠当選株購入を選択した場合は上記4つのシナリオの内、2か3の結果になりました。今回のケースではかなりの確率で当選したと想像します。
SmashKf的には安全策を取ったのは正解でした。
この結果を受けて10月の大型案件であるダイレクトマーケティングミックス、キオクシアホールディングスの戦術もほぼ決定しました。
Mahalo !
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