こんにちは SmashKf です。
いくつかの事情が絡み合って久々のブログ更新となってしまいました。
コロナウイルスの影響もあって、次の旅行計画が不透明なのですが、今のところ今年は諦めて来年の春ぐらいにハワイか久々にオーランドに行ってみようか、と何となく計画している今日この頃です。
前回オーランドに行ったのは20年以上も前の事で、その頃は多少なりとも英語が話せたのですが、最近はハワイばっかり行っているので、そこまで英語で苦労することはありませんでした。その結果、英語力はどんどん衰退してしまいました。
アメリカ本土ともなるとハワイと違ってそこそこ英語が話せないと不便(不安)です。そこで一念発起して英会話を勉強しようと決心しました。今はやりのオンラインで場数を踏もうかと計画しています。
まずは無料体験でどのオンライン英会話にするか、決めたいと思っていますが、いまいち心配です。そこでその不安を払拭するためにポケトークを購入しました。
オンライン英会話とポケトークのコラボで英会話能力を高めようと目論んでいます。その成果(ないかもしれませんが…)については追って紹介するとして、今回はポケトークについてレビューしたいと思います。
ポケトークの仕様、同梱物について
SmashKfはポケトークSのグローバル通信(2年)を購入したので、それを中心にレビューしたいと思います。
ポケトークにはハイエンドモデルのポケトークSとエントリーモデルのポケトークWの2種類があります。価格はSが29,800円(税別)Wが19,800円(税別)でSの方が10,000円高くなっています。それぞれ通信機機能が付いていないタイプもあります。通信機能なしのタイプはWi-Fiで使用します。
ポケトークの翻訳の仕組みは本体に音声入力するとインターネット上のAIが翻訳して、その結果を本体が音声と液晶画面で表示します。インターネット上のAIが翻訳するのはポケトークのメリットだと思います。翻訳機能がハードウェアに依存しないので、常にAIが学習した最新の翻訳結果が得られます。(正確にはインタネット上の最適な翻訳エンジンで翻訳する)つまり基本的な通訳の性能はSもWも同等になります。2020年3月現在、対応言語は75言語ありその内55言語は音声と画面表示による通訳が可能で、残りの20言語については音声入力の結果が画面表示されます。
通信機能付きのタイプはインターネットへ内蔵のeSIMで133の国と地域で接続できて2年間使い放題です。eSIMの接続できないエリアはWi-Fiでの使用に限定されます。2年が過ぎたら延長料金(1年間:5,000円 or 2週間:3,000円)を支払えば継続して使用できます。2年経過後はWi-Fiだけで使用すれば延長料金は不要です。
ポケトークSの特長をWと比較してみます。
- カメラ翻訳機能
- AI会話レッスン機能
- (現地単位変換機能)
- (メダル獲得機能)
上の4つの特長は発売当初はSのみの機能で、Wには搭載されていませんでした。
カメラ翻訳機能について
800万画素のカメラが付いています。そのカメラで撮影した文字が翻訳できます。看板やレストランのメニューなどが、簡単に翻訳できます。Wとの一番大きな差ではないかと思います。
AI会話レッスン機能について
旅行などの場面ごとにAIと会話の練習が出来ます。ポケトークが質問してくるので、それに答えるとAIが内容に見合った答えを返してくれます。英語と中国語に対応しています。
現地単位変換機能について
為替、長さ、重さ、温度の単位換算が出来ます。海外にいる場合は自動的にその地域の単位に変換されます。(※Wでも2020年6月1日のアップデートで対応しました。)
メダル獲得機能について
翻訳回数や訪問した国の数など、一定の条件を満たすとメダルが獲得できるようです。難易度によって金・銀・銅があります。(※Wでも2020年6月1日のアップデートで対応しました。)
下の2つの機能に関してはおまけ的な機能なのですが、ソフトウェアのバージョンアップでWでも対応するようになりました。これもポケトークのメリットのひとつでソフトウェアのバージョンアップで購入時はなかった機能が追加されたり、機能が強化されることもあります。
同梱物について
- 本体
- スタートガイド
- 取扱説明書
- ユーザー登録カード/ハードウェア保証書
- 充電用USBケーブル(本体側:USB Type-C 給電側:USB Type-A)
- USB充電器
- 使用許諾条件書
同梱物で気づいた点は下記の通りです。
スタートガイドは取扱説明書の2~3ページの内容と全く同じです。(←だから何?)ユーザー登録してIMEIを登録すると通信の有効期限が3ヶ月延長されます。(←登録した方がお得)海外での故障も保証の適用範囲ですが、手続きは日本国内のみになります。USB充電器の仕様はiPhoneと同じです。(←共有できる)
ポケトークの外観について
ポケトークSの本体カラーは全部で7色(メタルグレー、メタルグリーン、ホワイト、ブラック、ゴールド、レッド、ピンクゴールド)あります。その内メタルグレーとメタルグリーンは公式サイトからしか購入できません。その他に5,000円アップするのですが、ドラえもんEdition(ポーチやケース付き)が用意されています。SmashKfはオーソドックスなホワイトを購入しました。
本体のサイズはコンパクトなカードサイズ(幅×厚み×高さ:53.8mm×11.5mm×91.6mm)とうたっておりWより一回り小型です。それにも関わらず液晶画面は2.8インチ(解像度640×320)でWの2.4インチ(解像度320×240)より大型で高精細です。但しバッテリーの持続性はWの方が良く、一定の使用条件で連続翻訳時間はSが270分に対してWは420分となっています。Sの連続待ち受け時間は約60時間となっているので、通常の使用では1日は持つのでないかと思います。心配な方はスマホのモバイルバッテリーと共用することも可能です。
下の写真はポケ―トークSとクレジットカードで大きさ比較です。厚さはカードにもよりますが写真では9枚重ねています。
続いて下の写真はポケトークSとiPhone8で大きさの比較です。
ついでに計量してみました。ポケトークSは78gでiPhone8は149gとなっています。
大きさは分厚いクレジットカードサイスという感じで、重さはiPhone8の約半分なので携帯性は非常に優れていると思います。むしろ落としたり、なくす心配があります。オプションでケースやカバーも用意されていますが、取り敢えず裏面にストラップホールが付いているので、気の利いた汎用のストラップを購入したいと思います。
ポケトークの初期設定について
初期設定は非常に簡単でした。ひとつひとつ説明しようかとも思いましたが間違えようがないほど簡単なので省略します。
スタートガイドもしくは取扱説明書の2~3ページを見てその通りやれば、あっという間に完了します。いちばん時間を要するのは任意で設定するWi-Fiの暗証番号の入力でしょうか。それを除けば(含めても?)1~2分で完了します。進化し続けるポケトークのソフトウェアの更新はWi-Fi環境が必須なので、任意ですがWi-Fiは設定しておいた方が良いです。念のためスタートガイドの初期設定方法の写真も貼っておきます。
ポケトークを実際に使用してみて
ポケトークは英語だけでも米国、英国、インド、オーストラリア、フィリピンの5か国に対応しています。今回は英語の米国に限定してレビューします。
まず実際にちょっと使ってみて、これは「海外旅行で使えるな」というのが第一印象です。ポケトークがあれば微妙な意思疎通のずれはあるかもしれませんが、大きなずれはなくなると思います。
基本的な翻訳機能について
ポケトークSの操作ボタンは電源ボタンと音量ボタンとトークボタンしかありません。
それではハワイでの入国審査を想定して日本語から英語に翻訳してみます。
側面の電源ボタンを長押しすると起動しますが30秒ほどかかります。少々、待つかな、という感じはあります。起動したらトークボタンを押しながら日本語で話しかけます。話し終わったらトークボタンから離します。この時、話した日本語が画面に表示されるので、正しく入力(認識)されているか確認します。
右側がSmashKfの音声入力で左側がポケトークの音声出力です。
SmashKf:ハワイへの訪問の目的は何ですか。
ポケトーク:What is the purpose of your visit to Hawaii?
すると即座に英語で画面表記と音声出力します。完璧です。
それでは次は英語で話しかけてみます。上の写真の画面中央の矢印をタップすると矢印の向きが下から上に変わって英語入力から日本語出力の翻訳に変わります。
SmashKf:How long do you intend to stay?
ポケトーク:どのくらい滞在するつもりですか。
このようにポケトークは双方向の翻訳が瞬時に可能です。
次にThe Busで行き先を確認する想定で日本語で話しかけてみます。
SmashKf:こんにちは。このバスはアラモアナセンターに行きますか。
ポケトーク:Hello Does this bus go to the Ala Moana Center?
SmashKf:アラモアナセンターに着いたらおしえてもらえますか。
ポケトーク:Can you tell me when you arrive at Ala Moana Center?
と翻訳されました。これでも良いのかもしれませんが、少し違和感があります。ポケトークに話しかけるときは下のようになるべく主語を明確にした方が良いようです。
SmashKf:バスがアラモアナセンターに着いたらおしえてもらえますか。
ポケトーク:Can you tell me when the bus arrives at Ala Moana Center?
またどういう訳か行き先を変えると下のように誤訳されました。
SmashKf:こんにちは。このバスはハナウマ湾に行きますか。
ポケトーク:Does this bus go to Hanauma Bay today?
このあたりはAIの進化を期待したいところです。
日本語の音声認識能力はなかなかの実力です。誤訳することもありますが、全体的にはかなりの翻訳能力だと思います。今回は短い文章で試してみましたが長文でも30秒まで翻訳できます。
逆翻訳機能について
逆翻訳の機能がソフトウエアのアップデートで追加されました。この機能は誤訳を確認するのに便利です。
例えば上の例で行くと
日本語入力:こんにちは。このバスはハナウマ湾に行きますか。
英語出力:Does this bus go to Hanauma Bay today?
逆翻訳:このバスは今日ハナウマ湾に行きますか。
となって最初の日本語入力と意味が違ったことが分かります。このように誤訳した時は他の言い回しを考えなくてはなりません。
逆翻訳はアップデートで追加された機能なので、取扱説明書に操作方法が書いてありませんので説明しておきます。
下左の写真の画面上部を下方向にスワイプすると下右の写真のように翻訳履歴が表示されます。翻訳履歴は10,000件まで表示されます。そして対象の文章を長押しします。
下左の写真のように「逆翻訳」のメニューが表示されるのでタップします。そうすると下右の写真のように逆翻訳の結果が表示されるので確認します。
翻訳結果の正確性が確認できるので便利な機能追加だと思います。
発音の確認、練習について
簡単な単語でも発音は日本人にとって結構難しかったりします。ポケトークは間違った発音だと正しく認識しないので発音練習にも向いています。
例えば
coffeeは「コーヒー」or「カフィ」?「カフィ」が認識しやすいです。
beerは「ビール」or「ビア」?これは「ビア」で100発100中です。
waterは「ウォーター」or「ワラ」or「ウォラー」?これが結構難しい。「ウォラー」が一番認識されます。しかもどういう訳か低い声で発生すると認識されます。こんなことを何回も繰り返していると正しい発音が身につきます。
試しにお遊びなのですが「掘った芋、いじるな」と話しかけると毎回ではありませんが、かなりの確率で What time is it now? と認識します。本当に通じるのでしょうか?そして日本語訳は液晶画面上は「今何時ですか」と正しく表示されるのですが、音声は「こん何時ですか」となってしまいました。
他にも light と right などSmashKfにとっては同音異義語なのですが、何回か練習すると正しい発音を身につけることが出来ました。
このように話し相手が機械なので恥ずかしげもなく何回でも練習できるところがとても良いです。
画像翻訳機能(カメラ翻訳)について
内蔵のカメラでレストランのメニューや看板を撮影して画像を翻訳する機能です。 55の言語に対応しています。複数の言語が混ざっていたり、何語かわからなくても自動的に判別します。フラッシュもついているので、暗い場所でも対応可能です。
実際にステーキハウス・ルースズクリスのメニューで試してみます。
内蔵のカメラでメニューを写真を撮ります。全体を撮っても訳したい部分だけを撮ることも可能です。枠の四隅を動かして訳したい部分を範囲指定することも出来ます。✔をタップすると翻訳します。
下の写真のように全体が翻訳されました。赤枠のように文章をタップするとそれぞれの文章が大きく表示されます。
下の写真の画面では音声(日本語、英語)で確認することも出来ます。
ポケトークのまとめ
こうやって記事を書いている最中に新ラインナップとしてポケトークS Plusが発表されました。Sと比較して液晶画面の大型化(3.97インチ、解像度800×480)、バッテリー容量が増大されました。その分本体サイズも大きくなり価格も2,000円高くなっています。
購入したばかりなのに肝心の翻訳機能が型遅れになると、もう少し買うのを待てば良かったと後悔することになります。ポケトークの良いところはこのような場合でも後悔しない点です。最初にも書きましたが翻訳機能はインターネット上のAIにあるので常に最新だからです。
良いこと尽くしのポケトークのようですが、欠点はないのでしょうか?翻訳精度はかなりのレベルだと思いますが、日本語の同音異義語が苦手のようです。
最大の欠点はインターネット環境が使えないと翻訳できないことです。通信出来ないとただの箱になってしまいます。この点を除けば使い方次第で十分満足な性能だと思います。
SmashKfは英会話学習の一助としてポケトークを購入しましたが、将来に渡るAIの進化、ソフトウエアのアップデートへの期待も含めて思った以上の性能があることが分かりました。ポケトークがあれば英会話の学習は不要とさえ思えてきます。それでは本末転倒になってしまうので、いかに有効に英会話学習に役立てるか考えていこうと思っています。
計画通り英会話の学習も進めば、コロナウイルスの状況にもよりますが、久しぶりのオーランドも楽しめそうです。
Mahalo !